食中毒対策
2021/03/09
カンピロバクターは、グラム陰性で、画像のようにらせん状の形状をした細菌の総称です。
牛、羊、豚、鶏などの家畜や野鳥、野生動物の消化管に存在しています。
食中毒の発生件数は? | 細菌性食中毒の中でも発生件数が多く、年間300件、 患者数約2000人を推移しています。 |
発生しやすい時期は? | 5~7月と10月 行楽シーズンが多いです。 |
どんな症状になるか? | 下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔気、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感など 多くの患者は1週間ほどで治癒します。 また、最近注目されている合併症で、下痢後1~3週間後に手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を起こすこともあります。 |
潜伏期間は? | 1~7日とやや期間が長いのが特徴です。 腸管内で増殖します。 |
原因は? | 生の状態や加熱不足の鶏肉(鶏レバーやささみなどの刺身、鶏肉のタタキ、鶏わさなどの半生製品、加熱不足の調理品など)、調理中の取扱い不備による二次汚染が原因とされています。 食中毒の原因となるのは、鶏肉が多いようです。 |
対策は? | ・肉類を生で食べることは控え、よく加熱する(75℃、1分以上) 特に、鶏肉は中まで火が通っていることをきちんと確認する。 ・生肉を扱ったあとは、手洗い・手指消毒をしてから他の食品を扱う ようにする。 ・肉と他の食品は調理器具や容器を分けて処理や保存する。 ・生肉に触れた調理器具は良く洗い、熱湯や次亜塩素酸ナトリウム (0.02%)、消毒用エタノールなどで消毒する。 |