その他
2023/03/20
食品製造工場に於いて、衛生管理は基本中の基本になります。
特に工場に入る前・食品に触る前には危機感を持って対応されていると思います。
この度の記事は、安易に考えがちな手洗いに関して深く考えていきます。
~目次~
・手洗いの方法が正しいかの確認
・しっかりした手洗いを行わない場合に起きること
・黄色ブドウ球菌とは?
・手洗いに役立つ製品の紹介
食品工場で気を付けたいことのランキングに必ず入ってくるのが
【食中毒を引き起こすこと】です。
食品工場では、衛生管理に対して厳しくルール化をされていると思います。
しかし手洗いに関して、厳しく管理はされていますでしょうか?
手洗いをすることはルール決めされていても、どのように手を洗うかまで厳しく管理していなければ食中毒などの事故が起きてしまう可能性は充分にあります。
そもそも、何故手洗いは重要なのでしょうか?
当たり前に行ってきた手洗いの重要性を考えていきたいと思います。
手洗いが重要だと言われている理由は大きく分けて3つになります。
では実際に正しい手洗いの方法の説明をさせて頂きます。
①10秒流水で汚れを落とす
②ハンドソープで手のひらをこする
③手の甲をこする
④両手の指の間をこする
⑤親指を包み込んでこする
⑥他の指先を手のひらでこする
⑦手首をつかんでこすり洗う
※上記を2回繰り返してください
⑧流水ですすぎ、水気をよく拭き取る
⑨アルコールを乾くまですり込む
こちらで完了になります。
こちらに手洗いの方法の動画マニュアルが御座いますので
ご活用下さい。
人は1時間に何回顔を触ると思いますか?
驚かれるかもしれませんが実は1時間に23回も顔を触っております。
人の顔には黄色ブドウ球菌と呼ばれる食中毒を引き起こす菌が大量に付着しております。
その菌自体は手洗いで取り除くことが出来ますが、
爪の間や手のひらのシワ等の細部にいる菌はしっかりとした手洗いを行わなければ取り除くことが出来ません。
少量の菌でも充分に食中毒を引き起こす可能性が御座います。
では今回は黄色ブドウ球菌について深く掘り下げていきたいと思います。
黄色ブドウ球菌とは誰もが持っている身近な菌になります。
そしてどんな人にも感染してしまう恐ろしい菌になります。
賞味期限設定を行う際に検査する菌の中にも黄色ブドウ球菌は入っております。
黄色ブドウ球菌の名前の由来は、ブドウの房のように集まっていること
培養した際に黄色の色素を出すからつけられております。
また健康な人でも4人に1人は鼻などから検出される常在菌の一つになります。
黄色ブドウ球菌自体は熱に弱いため、食品に付着していても加熱すれば死滅しますので問題は御座います。※80℃30分間の煮沸にて死滅
非常に怖いのは、黄色ブドウ球菌が作り出す
【エンテロトキシン】
と呼ばれる毒素です。
エンテロトキシンは加熱しても分解されません。
実験では120度で20分加熱しても完全には破壊されませんでした。
またエンテロトキシンによる食中毒の作用は
・約3時間後に、激しい吐き気、嘔吐、腹痛、急性胃腸炎などが挙げられます。
黄色ブドウ球菌がエンテロトキシンを発生してしまうと無毒化することは非常に困難です。
そのため、エンテロトキシンが発生する前に黄色ブドウ球菌を死滅させる必要が御座います。
そのための手洗いになります。
黄色ブドウ球菌は手指の一過性細菌で流水と石けんを用いた手洗いでも除去されやすいとされています。
上記で説明させて頂きましたが、非常に恐ろしい黄色ブドウ球菌を除去するために役立つ製品をご紹介いたします。
・薬用ハンドソープ
日常の手洗いお使いいただけます。
・ノロスター
黄色ブドウ球菌に限らず、ノロウイルスにも効果を発揮するアルコールです。
・セーフコール58S
手洗いの後に噴射するアルコールになります。
食品添加物になりますので安心です。
・ポピドンウォッシュ
ポビドンヨード配合により、手洗いと同時に、各種細菌・ウイルス※に消毒効果を発揮します。
以上で今回の手洗い方法の記事は終わりになります。
弊社では、食中毒に不安な企業様、個人様のために食品検査も行っております。
下記に弊社の食品検査のページが御座いますので
もしご興味があればお越しくださいませ。