食品検査サービス
2021/03/31
福岡県のラーメン店を中心に中華麺(生麺)を製造販売する慶史。
博多ラーメンの名店「博多一幸舎」(運営会社:株式会社ウインズジャパン)の製麺部門を分社化する形で 2010 年に設立。現在は「博多一幸舎」のみならず他ラーメン店にも中 華麺を提供する製麺専門会社として事業を展開している。
丸信が提供している食品の微生物検査サービスをご利用いただいている製麺会社の慶史様(本社:福岡市博多区)に、サー ビス利用の経緯やメリット等について取材しました。
製造する中華麺は、ラーメン用だけでも「豚骨ラーメン用」「醤油・塩ラーメン用」「味噌ラーメン・坦々麺用」と大きく 3 つに分類され、麺のサイズは「極細・細麺・中細・中太、太麺・極太」、さらに形状も「ストレート・ちぢれ・平打ち」等があり、これらの掛け合 わせにより製造できる中華麺の種類は 100 以上に及ぶ。ラーメン用のほかにも、ちゃんぽん用やつけ麺・油そば用もあり、現在、 取り引きする飲食店は 200 店を超える。
昨今の人手不足により飲食店運営は効率化を迫られており、ラーメン店が製麺業務を自前から外注にシフトする動きは加速。これにともない同社の取引先は増加傾向にあるという。
こうした市場変化を背景に、取引先を伸ばしている理由について中尾修三・工場長は、「一つは博多一幸舎の製麺部門の経験から、ラーメン店運営やお客様の嗜好を熟知した上で麺を作れること。もう一つはご要望に合わせたフルオーダーの特注麺を提供できることです」と解説する。
気軽に中華麺を使ってもらうことを方針としている同社では、独自の生産管理システムにより、特注麺でも最小30玉(県外は100玉)から製造できるのが最大の武器。急ぎの場合は、発注から最短 6 時間で店舗に届けることもある。
ラーメン店のかゆい所に手の届く、小回りの利く製麺会社だ。
小回りが利くがゆえに、一般的な製麺会社に比べると新規受注の件数は多い。
商品開発は新規受注ごとに行われ、その都度、賞味期限の決定や製麺の衛生管理のために微生物検査を行ってきた。微生物検査については、外注する専門機関をメインに一部社内体制で対応してきた。
しかし、社内での微生物検査は「人員や工場内スペースの問題から継続することは難しく、 悩んでいたところに丸信が食品分析サービスを開始したと聞いて相談した」と中尾氏は経緯を説明する。
今回検査対象としたのは、一般生菌・大腸菌・黄色ブドウ球菌。
実際に丸信に食品分析を依頼したところ「依頼してから結果の速報が出るまでの期間が、従来お願いしていた専門機関より早く、費用も格段に安かった」と評価。
検査そのものに必要とされる時間は原則どの機関も変わりないが、その前後のやり取りにスピード感を感じたという。
また、慶史で使用する商品パッケージをはじめ発送箱等の資材や衛生用品などは定期的に丸信から仕入れているため、日頃、出入りする丸信の営業担当者に気軽に相談できる「ワンストップ対応」も、微生物検査を依頼するに至った理由の一つだ。
外出自粛傾向が続き、多くの取引先の営業時間が制限されるなか、同社の中華麺製造数もピーク時よりは減少している。
そこで、同社でも自社製造の生麺として工場直売を開始。通販事業も強化中だ。
自社商品として販売するにあたり求められるのが、こうした食品の微生物検査以外にも、原材料やアレルギー成分などの「食品表示」。
「表示はたびたび法改正が行われるため、 現在の表示内容に問題がないか、頻繁に確認する必要がある。丸信は食品表示についても積極的に情報発信をしているし、分からない事はすぐに確認してくれるのが嬉しい」と食品表示に関する情報提供にも期待する。
(取材:株式会社丸信 ライター 田中/取材日:2021年3月)
慶史株式会社様は、“お客様一つ一つの自家製麺工場になり、中華麺、ラーメンを通じて様々なご提案が出来るような会社であり、一緒に 慶びある歴史創りが出来る製麺所を目指す”ことを理念に掲げています。
これを実現していく上で、製麺工場全体の人員や業務の効率化は欠かせません。
丸信は、迅速、安価な衛生サービスとワンストップの対応で、同社が目指す方向性をサポートいたします。